今回の記事は番外編です。
些細なことなのですが、毎年、梅雨明けの時期になると庭で少し困った現象が発生します。
木の根元に突如できる『穴』
下の写真をご覧ください。地面にいくつか穴があるのが分かるでしょうか?
この穴、何か棒が刺してあったわけではありません。毎年、夏のある日に、突然できるのです。
裏庭にある木の根元にも同様に、たくさんの穴が出来ています。
これが何の穴か分かるでしょうか?自宅にある程度大きな木があるという方は、もうお分かりだと思います。
突如できた穴の正体は?
この穴の正体は、周辺の木や壁を見るとすぐ理解できます。というより、毎年のことなので、慣れてる人であれば穴を見てなくてもある音を聞いただけで、庭にたくさん穴が出来てることを想像できます。
穴の正体はこちらです。
虫が苦手な方、ごめんなさい。これは、『セミの抜け殻』です。
そして下の写真が、出てきた中身です。まだ羽が乾いてないのか、ちゃんと飛べず、バタバタしていました。
セミの幼虫は土の中で木の根につかまり、樹液を吸って大きくなります。そして、梅雨明けの時期、大きく成長した幼虫は土から地上に出て、木に登って羽化します。そのため、セミの幼虫が出てきた数だけ、地面に穴ができることになります。
セミは鳥や他の虫などの天敵に捕食されないように、夜の間に羽化します。そのため、朝、庭に出たときにセミが飛ぶ音や鳴き声が聞こえると、木の根元に穴が開いてることが想像できるというわけです。
ちなみにセミの幼虫は、数年間、地中で暮らします。すなわち、出来た穴の数の数倍は、まだ地中にセミの幼虫がいるということになります。一つの木に対して10前後の穴があるので、数十匹の幼虫がこの木の下で暮らしているということなります。かなり多いですよね。夏場、セミの鳴き声がうるさい理由が良く分かります。
実は、この穴の他にも、セミによって迷惑をかけられることがもう一つあります。それは『死骸』です。他の虫ではあまり見ないのですが、セミの死骸って何故か見る機会が多くありませんか?
私の家の周りにはたくさん鳥がいるにもかかわらず、セミの死骸は何日たっても残っていることが多いです。鳥が食べてくれれば良いのですが。。。
とりあえず、明日、抜け殻の掃除します・・・。