2021~2022年に挑戦したベントグラスの芝生づくりは、春までは順調だったものの、 夏の猛暑に耐えられず、ほぼ全滅という結果になりました。 ベントグラス自体が難しいわけではなく、 「暖地 × 日当たりが良すぎる立地 × 近年の暑すぎる夏」 という、私の庭の環境が合わなかったのだと思います。
そこで2023年、耐暑性の高いティフトンで芝生づくりを再スタートしました。 今回は種ではなく、ポット苗からの挑戦です。
この記事では、2023年の植え付けから2026年現在までの成長を、 写真付きで詳しく記録しています。 ベントグラスとの違いや、家庭芝生としての実用性も含めて紹介します。
・ティフトンを選んだ理由(耐暑性・管理のしやすさ)
・ポット苗の植え付け手順とその後の成長記録を写真付きで公開
・主なメンテナンス作業
・植え付けから3年後の現在の状態
・ベントグラスとティフトンの比較
・芝生は“環境に合わせた選択”が大切という結論
暖地でベントグラスの芝生に挑戦した記事はこちら。
青々とした芝生に憧れながらも、日本で一般的な高麗芝などの暖地芝は冬に地上部が枯れてしまい、実際に緑を楽しめる期間は一年の半分ほどしかありません。 一方、西洋芝(涼地型芝生) は夏の暑ささえ乗り越えられれば、冬でも枯れずに一年中緑を保てます。[…]
前年のベントグラス挑戦と失敗の振り返り
春までは順調に育ったベントグラス
2021年に播種したベントグラスは、発芽から冬越し、翌年春の成長まで非常に順調でした。 細く柔らかい葉が密に生えそろい、春には一面の洋芝に。

しかし、夏の高温で一気に枯れ込む
私の庭は南西向きで、午後はほぼ一日中直射日光。 日陰がほとんどなく、道路に面しており地温も上がりやすい環境です。
ベントグラスは高温多湿に弱いため、 この環境では夏にかけて急速に枯れ込みました。
ベントグラスが悪いのではなく「環境が合わなかった」
ベントグラスは、涼しい地域や半日陰が確保できる庭なら十分育ちます。 ただ、私のような 「暖地 × 日当たりが良すぎる立地 × 近年の暑すぎる夏」 という条件では、仮に1年は様々な対策をして何とか夏を越せたとしても、長期維持は難しいと判断しました。
2023年、ティフトンで芝生づくりを再スタート
ティフトンを選んだ理由
ティフトンは暖地型芝生の中でも特に耐暑性が高く、
- 真夏の直射日光に強い
- 踏圧に強く、子どもが遊んでも平気
- ランナーで横に広がり、密度が上がる
- 管理が比較的ラク
という特徴があります。
暖地型の芝の中でも特に成長が早く踏圧に強いため、国立競技場をはじめ、多くのスポーツ施設や学校でも採用されていますが、その分、こまめに芝刈りをする必要があります。
ポット苗を購入
前回ベントグラスでは種からスタートしましたが、ティフトンは基本的に種では販売されておらず、ポット苗が一般的です。


私が購入した商品はこちら。
植え付け前の準備
本来であれば、先に植えたベントグラスの根や枯れた葉を取り除いて整地する方が良いと思いますが、1年足らずで終わったためサッチの量も大したことなく、そのまま植えました。
ティフトンの植え付け(2023年3月)
等間隔に植える(植え付け作業の様子)
ポット苗は30〜40cm間隔で配置。 ランナーが横に伸びるので、最初はスカスカでも問題ありません。

敷地全体に均等に配置出来たら、順番に植えこんでいきます。

植え付け直後(2023年3月)
植え付け直後は、まったく“芝生”という感じはなく、雑草が点在している印象です。

成長記録(2023年)
4月上旬(植え付け2週間後)
遠目にはほとんど変化はありませんが、近づいてみるとランナーが伸び始めているのを確認できます。


4月下旬(植え付け1ヶ月後)
点在している緑が少し大きくなりました。ランナーも成長が早いところは隣りの苗まで届く勢いです。


5月(ランナーが勢いよく伸びる)
気温が上がってきて成長も加速しています。ランナーが伸びて、部分的に点と点がつながってきています。

6月(全体が緑になってくる)
ランナーが四方に伸びて、ポットの間をどんどん埋めていき、全体的に緑になってきました。

7月(ポットの間は完全に埋まるが、密度はまだ不十分)
7月にはほぼ全面が緑になりました。ただ、 芝刈りできるほどの密度にはまだ到達していません。

2026年・現在のティフトン(最新写真)
3年目の状態
2026年現在、ティフトンはきれいに敷地全体に広がり、毎年春から秋にかけて、毎年芝生を楽しむことができています。


ティフトンのメンテナンス(2023〜2026年)
ティフトンは耐暑性が高く丈夫な芝ですが、 水やり・虫対策・施肥・芝刈り の4つを押さえておくと、 密度・色・成長スピードが大きく変わります。というよりはむしろ、虫対策や施肥などのメンテナンスをおろそかにすると、芝生は綺麗に仕上がりません。
ここでは、私が2023〜2026年の3年間で実際に行ってきたメンテナンスを簡単にまとめます。
芝生のメンテナンスについてより詳細に知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
※現在、芝生のメンテナンスに関する詳細記事を準備中です。
水やり|根付くまでは毎日、夏場の暑い時期は注意
- 植え付け直後〜2週間 → 毎日たっぷり散水(根付きを最優先)
- 1ヶ月後〜夏前 → 2〜3日に1回程度
- 夏(猛暑日) → 朝か夕方に1回 ※ティフトンは暑さに強いが、乾燥しすぎるとランナーの伸びが鈍る
- 秋〜冬 → 基本的に不要(休眠期)
ティフトンは非常に丈夫なため、 根付いた後は水やりの手間がほとんどない のが大きなメリットです。ただ、近年の夏はあまりにも暑すぎるので、暑い日が続く夏の時期は注意しましょう。
虫対策|シバツトガ対策にスミチオンが必須
ティフトンは丈夫ですが、 シバツトガ(芝を食害するガ)などの害虫が発生すると部分的に枯れる ことがあります。
私の庭でも、ところどころ円形に枯れるという症状が出たことがありました。
対策としては スミチオン乳剤 が効果的。
スミチオンを使うようになってから、 部分的な枯れ込みがほぼゼロ になりました。
スミチオンはすでに害虫が発生している場合に効果的ですが、即効性がある代わりに長期的な効果は見込めません。長期予防を目的とする場合は、オルトラン水和剤が効果的です。
施肥|成長が早い分、肥料切れが分かりやすい
ティフトンは成長が早い芝なので、 肥料が切れると一気に成長が鈍る のが特徴です。
実際、施肥前後で 芝刈りで刈れる量が明確に変わる ほど違いが出ます。
肥料には液肥、固形肥料などありますが、使いやすいもので大丈夫です。芝生専用の高額な肥料を使わなくても、十分育ちます。
芝刈り|密度を上げるための重要ポイント
芝全般に言えることですが、 芝生は芝刈りをするとランナーが刺激されて密度が上がる という特徴があります。
- 春:月2~4回
- 夏:週1〜2回(成長が早いので、週1回でも間に合わないことがある)
- 秋:月1〜2回
- 冬:休眠期は不要
芝刈りが間に合わないと軸刈りになりやすくなります。軸刈りになってもすぐ回復するので心配する必要はないのですが、一時的でも見た目が悪くなるのは残念なので、できるだけこまめな手入れを心掛けたいところです。
ベントグラスとティフトンの比較
耐暑性
- ベントグラス:暖地で日陰がほぼない庭では夏場の維持が難しい
- ティフトン:真夏の直射日光にも強い
耐寒性
- ベントグラス:冬でも緑をキープし、常緑の芝生を楽しめる
- ティフトン:寒くなると地上部は枯れて、3月頃から新しい葉が出始める
管理の手間
- ベントグラス:高温期に特別な管理が必要で管理負荷が大きい
- ティフトン:一般的な管理で維持可能
見た目
- ベントグラス:細葉で高密度、非常に美しい
- ティフトン:やや太葉だが、踏圧に強く密度も出る
家庭向きなのは?
私の庭のような「暖地 × 日当たりが良すぎる立地 × 近年の暑すぎる夏」環境ではティフトンが最適。 一方で、 日照や温度条件が合う庭ならベントグラスも十分育成可能。
まとめ|芝生は“環境に合わせた選択”が大切だった
3年間育てて分かったのは、 芝生は種類ごとに“適した環境”が大きく違うということ。
私の庭ではティフトンが最適解でしたが、 環境が違えば選択肢も変わります。
これから芝生づくりを始める方の参考になれば幸いです。