芝生は植えたあとからが本番です。 芝生愛好家の中には芝奴隷という言葉があるほど、芝生を綺麗に維持するためにはメンテナンスに手がかかることが知られています。
芝生を美しく保つためには、芝刈り・縁切り・目土・施肥・害虫対策・雑草対策などのメンテナンスを定期的に行うことが大切です。
この記事では、私が自宅でティフトンの芝生を育てる中で実際に3年間行ってきたメンテナンス方法を、分かりやすく整理して紹介します。
どの作業も芝生の仕上がりにしっかり影響するので、 自分の庭に合った方法を取り入れてみてください。
・芝刈りの効果、方法、頻度
・縁切り(エッジ処理)で芝生の印象はガラリと変わる
・目土・目砂で不陸を直す方法と、芝の成長への効果
・肥料の種類(化成・有機・緩効性)と使い分け
・シバツトガ・コガネムシ・スジキリヨトウなどの害虫対策
・園芸で最も大変な雑草対策は『シバゲン』で決まり
芝刈り|芝生の密度を決める基本の手入れ
芝生の管理でまず意識したいのが芝刈りです。 芝に限らず植物は、成長している芽や茎を切られることで新たな芽を出す性質があります。特に芝は、 何度も繰り返し刈ることで、密度が上がり芝生として完成する という特徴があります。言い換えると、芝は一定回数以上芝刈りをしない限り、放っておくだけでは想像しているようなきれいな芝生にはなりません。


芝刈りには芝刈り機を使います。芝刈り機には、手動式・電動式、手押しタイプ・ハンディタイプなど様々な種類があり、庭の広さや用途で使い分けます。
手動式は比較的安価で音が静かであり、小さめの庭に向いています。 電動式はパワーがあり広範囲を楽に作業できますが、コードの取り回しが邪魔になるのと、住宅街で早朝から作業すると騒音が気になるかもしれません。 壁際や花壇際は手押し式ではどうしても刈り残しが出るため、 ハンディタイプがあると端まできれいに刈れます。
芝刈りの頻度は、春に芝が伸び始めたら月2回くらいから始め、夏は週1〜2回、秋は月1〜2回と成長速度に合わせて調整します。冬は休眠するので不要です。
芝生の成長が早い時期は軸刈りに注意!
芝生が長く伸びた状態から一気に短く刈り込むと、葉ではなく軸の部分を刈ってしまい(軸刈り)、茶色くなって見た目が悪くなるので注意しましょう。
下記は6月に雨で芝刈りができず、2週間ぶりに芝刈りをした直後の写真です。かなり茶色い部分が目立ちます。


芝生が伸びてしまった時の対処法
軸刈りになったとしても数週間で新芽が出て回復するので心配ないのですが、上の写真のように茶色くなるのが気になる場合もあると思います。
そのような場合に軸刈りが目立たなくなる対処法として、長めに芝刈りをし徐々に短くする方法があります。
いきなり短く刈ってしまうと軸刈りになってしまうため、葉の部分を刈れるように長めに調整し、新芽の成長を促します。そのあと徐々に短くしていけば、新芽の部分は短く刈っても軸刈りにならないため、軸刈りが目立たなくなります。
縁切り(エッジ処理)|芝生の印象を大きく左右する作業
芝生は縁が乱れると一気に雑な印象になり、 逆に縁が整っているだけで“手入れされた庭”に見えます。


専用のエッジカッター、もしくは、文房具のカッターやハサミでも構わないので、芝生の縁を真っ直ぐ整えてやるとかなり印象が変わります。
頻度は気になったタイミングでよいと思います。縁切りは派手な作業ではありませんが、 庭全体の印象を大きく引き上げる“コスパの良いメンテナンス” ですので、絶対にやった方が良いです。
目土・目砂と不陸修正|芝生の見た目だけでなく成長を底上げする基礎
芝生は踏圧や雨ででこぼこが出やすく、 放置すると芝刈りが難しくなり、成長にもムラが出ます。 そこで必要になるのが目土(目砂)による不陸修正です。
下記の写真でも分かる通り、芝刈り直後は地面の凹凸が見えやすくなり、作業しやすいです。

目土と目砂には役割の違いがあります。
- 目土:保水性が高く、芝の成長を助ける
- 目砂:排水性が高く、不陸修正に向く
不陸修正は、低い部分に目砂を入れ、トンボや板で均し、 芝の葉が少し見える程度に薄くかぶせて水を撒くだけ。 とてもシンプルですが、一度で平らにするのは意外と難しいです。少しずつ調整していきましょう。これにより芝生の仕上がりが大きく変わります。
また、目土・目砂は肥料以上に芝の成長に効くことが多く、密度も色も良くなるため、定期的に行う価値があります。
施肥|芝生完成までの期間とダメージからの回復を早める
芝生の成長を安定させるためには、施肥も欠かせません。 特にティフトンのように成長が早い品種は肥料切れが非常に分かりやすく、 施肥前後で芝刈りの量が倍になることもあります。
肥料にはいくつか種類があります。
- 化成肥料:即効性があり、春・初夏に最適
- 有機肥料:ゆっくり効き、土壌改良に向く
- 緩効性肥料(IB化成など):効果が長持ちし、忙しい人に向く
肥料には液肥と固形肥料がありますが、鉢植えや花壇とは異なり、高密度になる芝の場合、液肥だけでは不十分になりがちです。固形肥料を中心に与えます。
施肥のタイミングは、春・初夏・秋が中心で、冬は不要です。
※園芸肥料の詳細記事を作成中です
害虫対策|シバツトガ・コガネムシ・スジキリヨトウ
芝生で特に注意すべき害虫は、 シバツトガ・コガネムシ(幼虫)・スジキリヨトウ の3種類です。
シバツトガは円形に枯れるのが特徴で、コガネムシやスジキリヨトウはそれぞれ芝の根と葉を食害します。
すでに害虫の発生や被害が確認されている場合は、即効性のあるスミチオン乳剤の散布が効果的です。
一方で、スミチオンには持続的な効果は期待できません。予防にはオルトラン水和剤などを使うと良いです。
害虫対策は、症状が出てからではなく、 予防として定期的に行う のがポイントです。
雑草対策|芝生用除草剤『シバゲン』で除草も予防もバッチリ
芝生用の除草剤はいくつかありますが、特に有名で効果が高いのがシバゲンです。私自身、実際に使用していますが、芝生の成長が始まる3月頃に一度散布しておくと、その他には何もしなくても秋までほとんど雑草が発生しません。春と秋、年2回の散布で1年間の草むしりがほぼ不要になるという極めて優秀な除草剤なので、非常におすすめです。
下記はメーカーサイトで記載されている使用量の目安です。
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まとめ|それぞれの作業が芝生を美しくする
芝生の手入れにはさまざまな作業がありますが、 どれも芝生を美しく保つために役立つものです。
- 芝刈りで密度が上がる
- 縁切りで見た目が整う
- 目土で不陸が消え、成長が促進
- 施肥で色と成長が安定
- 害虫対策で枯れ込みを防ぐ
- 雑草対策で綺麗な質の高い芝生へ
それぞれの効果・役割を理解して日々の管理に取り入れることで、芝生は確実に美しく育ちます。
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