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冬の庭を彩る枝垂れ梅

  • 2021年2月23日
  • 2021年3月21日
  • 園芸
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我が家の庭には、四季を楽しむために多くの植物が植えられています。ただ、その大半はもみじのような葉が主役の植物であり、花を楽しめる植物はあまり多くありません。そのため、冬の庭はあまり目を引くものがなく、少し寂しい感じになってしまうのですが、そんな中、唯一、冬に気を吐き、頑張ってくれている植物があります。今回の主役、『』です。

梅はバラ科の植物であり、古くから短歌などでも詠まれていることから日本の植物と思われがちですが、実は中国が原産の植物です。多数の園芸品種が存在し、容易に入手することが可能です。冬の寒い時期に開花するため、年末~年始にかけて店頭で見かけることが多くなります。

梅の細かい情報は他のサイトに譲ることとし、ここでは我が家の庭にある枝垂れ梅について紹介したいと思います。

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枝垂れ梅を購入したきっかけ

枝垂れ梅を購入したのは2年半ほど前、ホームセンターで偶然見つけたのがきっかけです。

枝垂れ梅

植木を購入する予定は全くなかったのですが、偶然目に入ったこの枝垂れ梅の枝振りをとても気に入ってしまい、衝動的に購入。当時、庭の石の配置を変えたり大掛かりな変更をしていた時期だったので、庭の隅(隅といっても入り口側で外からも目に入る場所)にスペースを作って植えました。

植えたのが11月末頃で、年明け2頃月には、期待通りたくさんの花を咲かせ、家族を楽しませてくれました。あまりに綺麗だったので、LEDでライトアップしたり、楽しませてもらったのを覚えています。(なぜか写真撮ってませんでした。残念。)

これからは毎年冬に楽しみができたと喜び、期待して過ごした1年後の結果がこちらです。

枝垂れ梅

あれ?? 花が少なくない???

メジロが来るようになって楽しもが増えたのは嬉しいのですが、主役の梅の葉が少なすぎます。

実は、これには理由があります。梅だけではないのですが、花をたくさんつける植物には、花をたくさんつける表年と、あまりつけない裏年があるそうです。これは、花がつく枝には葉が出にくい傾向があるためで、たくさん花がついた枝からは新しい枝が伸びず、その結果翌年は花がつかない、一方で、花がつかなかった枝からは新しい枝がたくさん出るため、翌年たくさん花をつける、ということらしいです。

実際、上の二つの写真を比べてもらうと、購入したときとその1年後で、枝の数がほとんど増えてないのが分かります。購入した年は、ほぼ全ての枝に花がたくさんついていたので、当然のごとく、新しい枝がほとんど出なかったということみたいです。

おそらく、何年か育てているうちに、徐々に花がつく枝と葉が出る枝が半々くらいになっていき、毎年適度に花がつくようになると思うのですが、例えば盆栽のようにしっかりメリハリをつけて剪定を行えば、表年と裏年がはっきりした状態を続けることも可能かもしれません。

枝垂れ梅 裏年の夏

先の話で、花が咲かなかった枝には、葉や新しい枝がたくさん出ると書きましたが、実際、上の枝垂れ梅がその年どうなったかを見てみましょう。

枝垂れ梅

違いが分かりますでしょうか?

冬から比べて枝がかなり増え、長さも伸びているので、枝の先は地面についてしまってます。地面についた枝はそのままにできないので適度なところで切りますが、枝先を切ると側枝が伸びるといった具合に、どんどんボリュームが出てきました。

葉があると分かりずらいので、葉が落ちた冬の状態を見てみます。

枝垂れ梅

こうしてみると、枝の密度が全然違いますね。つぼみもたくさんついているのが分かります。枝のほとんどがこの年に伸びたものなので、ほぼ全ての枝につぼみがついています。この冬がどうなるかとても期待している一方で、その次の年どうなるか心配ではあります・・・

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枝垂れ梅 表年 開花間近

2月中旬になり、そろそろ梅も開花間近になってきました。

枝垂れ梅 つぼみ

これだけつぼみがあると、一気に咲いてくれるのか心配になります。なんとなくですが、幹に近い方が早く開花し、枝先が遅れそうに見えます。

枝垂れ梅 表年 開花

上の写真からおよそ10日後。ほぼ満開という状態になりました。

枝垂れ梅

今更ですが、うちの枝垂れ梅はピンクの八重咲です。先日NHKで見た情報によると、梅の原種は白の一重咲らしいので、この梅は原種からかなり遠い位置にいるもののようです。

なんにせよ、2年前と比べて枝の数は数倍になり、本当に見ごたえのある木に育ってくれました。といってもまだまだ3年目。来年以降、長く楽しめると思います。

冬に咲く木の中でも抜群の存在感と風情を楽しむことができる梅。大きく育てたくないなら盆栽で楽しむこと可能です。松竹梅に挙げられる縁起物でもありますので、一家に一本、是非チャレンジして見てください。

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