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水草水槽 上部フィルターの濾材、リン酸除去剤の交換

過去の記事で何度も登場している我が家のメイン水槽。水槽立ち上げから3年が経過しており、更にこの3か月は水換えをしていません。水草水槽にしては生体も多めに入っています。

水草水槽

一度は水槽全体に黒髭ゴケが発生しリセット直前までいったところから、水換えもせずにここまで状態を立て直すことが出来たのは、『リン酸除去剤』の効果が大きいと思っています。

リン酸除去剤については、過去の記事で書いていますのでそちらをご覧ください。

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さて今回は、そのリン酸除去剤を交換する様子を紹介したいと思います。

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リン酸除去剤とは

ここで紹介しているリン酸除去剤とは、エーハイムより販売されている下記の商品になります。

コケの原因となるリン酸塩やケイ酸塩を吸着する性質があり、飼育水のリン酸濃度を下げる効果があります。

効果は3か月持続ということですが、これは飼育水のリン酸濃度次第なのであくまで目安です。

リン酸除去剤 説明

今回は、毎日水槽を見ていて以前よりコケが出やすくなった感じがしたので交換することにしたのですが、この水槽ではそれが偶然にも使用から3か月のタイミングでした。

ついでに、リン酸除去剤を入れている上部フィルターの濾材も交換することにしました。半年以上濾過槽の掃除をしていないので、そろそろ掃除のタイミングかなという、適当な理由です。

水草水槽に上部フィルターを使用している理由

私が使用している上部フィルターがこちらです。

上部フィルター

「なぜ水草水槽に上部フィルター?」と思われた方も多いと思いますが、理由は二つあります。

一つは、外部フィルターなどを置くスペースがない。(↓こんな感じ)

水草水槽 設置場所

もう一つは、少し前までクリプトコリネなど陰性の水草しか入れてなかったため、二酸化炭素の強制添加はしておらず、上部フィルターで空気中の二酸化炭素が溶けてくれるのを期待したためです。

不思議に思われるでしょうが、二酸化炭素を強制添加していない場合、外部フィルターより上部フィルターの方が二酸化炭素濃度が上がる可能性があります。

理科で、BTB溶液にブクブクと息を吹き込むと溶液の色が黄色くなる(=酸性になる)という実験をした記憶はありませんか?これは、二酸化炭素が溶けることで溶液のpHが酸性にシフトするため起こります。人の息ほどではないにせよ、空気中には二酸化炭素が少量含まれていますので、エアレーションなどをすることにより空気中の二酸化炭素が飼育水中に溶け込みます。

強制添加している場合だと、溶け込む量より放出される量の方が多くなるので逆効果ですが、強制添加をしていないのであれば検討してみても良い方法かと思います。

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交換前の濾過槽の様子

話を戻しますが、濾材交換前の上部フィルターの中はこのような状態でした。

上部フィルター

半年以上メンテナンスしてないわりには綺麗だなと思ったのですが、皆さんはどう感じたでしょうか。ちなみにリン酸除去剤はこの右手側、水が落下する部分に入れています。

上部フィルター リン酸除去剤

濾材の交換

濾材の交換については、一度に全部交換することはお勧めしません。せっかく定着したバクテリアがゼロになってしまうためです。『水道水ではなく飼育水ですすぐ』とか『半分ずつ交換する』などして、バクテリアへのダメージを極力減らしましょう。

というのがアクアリウム界の模範的回答ですが、私はそんなことは気にしません。全交換しました。理由は、交換する濾材に吸着系の濾材が含まれていたからです。

使用している濾材に関してですが、私は基本的に吸着濾過には頼りません(リン酸除去剤は例外)。なので、純正で付属している活性炭やイオン交換樹脂など定期交換が必要なものは、リング濾材などバクテリアの住処になるものに交換して使用しています。

考え方としては、アンモニアはバクテリアに処理してもらって水草で吸収リン酸は過剰になりやすいのでリン酸除去剤で吸着、というスタイルです。

しかし、半年以上前、私のアクアリウム熱がかなり下がっていた時期に、

濾過槽の掃除なんて面倒くさいから、吸着系濾材を定期的に交換したらいいや。

と投げやりな考えで購入した交換用濾材が家に余っており、今回それを使うことにしたので、濾材全交換という形になっています。

上部フィルター ろ材

吸着系の濾材が悪いと言ってるわけではありません。立ち上げ初期を吸着で乗り切り、その間にバクテリアが増殖するという、初心者でも使いやすい良くできた構成だと思います。

ただ、

  • 定期交換するとコストがかかる
  • 吸着濾材にスペースを取られ、バクテリア用のスペースが減る
  • 一度バクテリアが定着すると、アンモニアを吸着する必要がなくなる

といった理由から、私はリング濾材などを使用することが多いです。

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リン酸除去剤の交換方法

リン酸除去剤

左側がこれまで使用していたもの、右側のビニールに入っているものが未使用になります。このように、ネットの中にリン酸除去剤を入れて使います。

交換の際は、古いものは廃棄して、新しいものを入れます。細かい粉がでるので、水道水で軽くすすぎます。

リン酸除去剤

ネットの口を縛るバンドが付属しているのですが、いつの間にか破損していました。

バンド

まあ、ネットが十分長いので、結べば問題ありません。結束バンドなど使っても良いと思います。

交換後

上部フィルター
上部フィルター リン酸除去剤

濾材を全交換したので濾過槽内は綺麗になりましたが、先に書いたように水槽にとって良いことだけではありません。むしろリスクがある方法です。

濾材を交換する場合は、水質が急変するリスクがあることを考慮して、注意して行いましょう。

濾材交換から2日後

水草水槽

水の透明度が下がることもなく、安定しています。水草も順調に伸びているので、そろそろトリミングしようと思います。

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