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人気の観葉植物 『フィカス』の品種を紹介

今回は観葉植物の中でも特に人気の高い『フィカス』について紹介したいと思います。

『フィカス』とは、いわゆるゴムの木全般を指します。分類としては、クワ科フィカス属、日本語で言うとイチジク属に分類され、茎を折ったり、葉をちぎったりした際に出る白い液体が特徴です。

フィカスは種類が多く非常に人気のある観葉植物なので、ネットで検索すると詳細な情報がたくさん出てくると思います。ですので、ここではどこにでも書いてある一般的な情報ではなく、筆者が実際に育てている品種とその特徴を紹介したいと思います。

※紹介文のコメントは、筆者の経験に基づく主観的なもので、一般的に言われているものとは異なる可能性があります。

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フィカスの代表品種

まずは園芸店やホームセンターでもよく見かけるフィカスの代表品種を紹介します。

アルテシマ(アルテシーマ)

アルテシマは店頭で目にすることの多い品種で、緑の濃淡模様がある大きな楕円形の葉が特徴です。日当たりによって葉の色が濃くなったり黄緑になったりするようです。育成は容易で、育成環境が変わっても葉を落とすようなことはなく、直射日光に当てても比較的葉焼けも起こしにくい印象です。アルテシマに限らず、フィカス属は耐陰性もあるため屋内に置いても問題ありませんが、暗いところに置きっぱなしにすると当然調子を落とすので、週末だけでも明るいところに出すなどしてあげると元気に育つと思います。

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ウンベラータ

ウンベラータはお洒落な部屋には必ず置いてあると言っても過言ではないほどテレビなどでよく目にする品種で、人気品種のため園芸店やホームセンターにもよく置いてあります。しっかりした葉を持つ品種が多いフィカスの中では珍しく、ハート形の薄くて大きな葉が特徴です。葉焼けしやすく、屋内に置いていたウンベラータを週末外に出したりすると、すぐに葉焼けをします。そのため、直射日光に当てるのは短時間にした方が良いでしょう。ただ、フィカスは基本的に丈夫で、次々に新しい葉が出るので、葉焼けした葉は切り落として問題ありません。葉焼けを気をつけてさえいれば、育成は容易です。

ベンガレンシス

ベンガレンシスは、上述の2品種に比べて小さい楕円形の葉を持ち、葉の色は濃い緑で表面に細かい毛があります。非常に丈夫な品種で、一日中直射日光に当てていても、葉焼けしたことはありません。幹の質感が良く、白い幹と緑の葉のコントラストが非常に綺麗なので、好みによるとは思いますが、個人的には、アルテシマやウンベラータより好きな品種です。育成も容易だと思います。

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バーガンディ

バーガンディは黒に近い濃い色の葉と、赤い新芽と葉脈が特徴のかっこいいフィカスです。上述の3品種ほどではありませんが、それなりに店頭でも目にするので、入手は容易だと思います。植物には珍しくシックな色合いなので、インテリアとして興味がある方も多いのではないかと思います。濃い色の葉からも想像できるように、直射日光下でも葉焼けすることなく、また、耐陰性もあり屋内環境でもそれなりに耐えます。ネットなどで調べると、直射日光は避けるように書いてあったりしますが、自分は週末一日中外に出したりしています。育成はかなり容易な印象です。

ティネケ

ティネケはバーガンディの逆で、白い葉と赤い新芽が特徴のフィカスです。白の割合は個体差が大きいようで、もっと白い部分が多い個体も目にします。バーガンディと同程度に店頭で目にするので、比較的手に入れやすい品種だと思います。ウンベラータほどではありませんが、直射日光はそれほど得意ではないようで、たまに葉が茶色になったりしますが、育成は容易な方だと思います。

ベンジャミナ(ベンジャミン)

ベンジャミナは小さい葉がたくさんつく品種で、上の写真は斑入りですが緑色の葉のものもあります。他のフィカスとは異なり、色々な形に仕立てられているものが多いです。ねじり方、編み方など紹介しているHPや動画もたくさんあるので、小さい株を購入して自分で挑戦してみるのもおもしろいかもしれません。

ガジュマル

もしかすると、果物のイチジクを除けば、最も有名なフィカスかもしれません。気根が面白い形をしたものが多く、その風貌から広く知られている観葉植物です。多種多様な形のガジュマルが店頭で販売されていると思いますので、自分のお気に入りを探す楽しみがあります。育成も容易で、筆者は水耕栽培で育てた経験もあります。

希少品種

ここからは、店頭で見かけることが少ない希少種を紹介します。

ペティオラリス(赤ウンベラータ)

ペティオラリスはハート形の葉を持つフィカスで、ウンベラータの葉に似ていて葉脈が赤いことから、『赤ウンベラータ』とも呼ばれます。これまでに紹介したフィカスとの一番の違いは、根元が太く成長する、いわゆる塊根植物であるということです。まだ長期育成の経験がないので育成難易度は判断できませんが、冬場、夜間の気温が一桁になる暖房のない部屋に置いていても葉を落としたりしなかったので、そこまで難しくないのかもしれません。園芸店でたまに見かけるかなといった程度で、頻繁に見かける品種ではないと思います。

ベンガレンシス クリシュナ

クリシュナはベンガレンシスの改良品種で、葉の根元が折れ曲がり、矢尻のような形になっています。それ以外は基本的にベンガレンシスと同じで直射日光で葉焼けすることもなく、丈夫な品種だと思います。店頭で見かけることはほぼなく、自分が店頭で見たのは一度だけ、店員さんも滅多に入荷しないと言ってました。参考に普通のベンガレンシスとクリシュナを並べた画像を載せておきます。

(右が通常のベンガレンシス、左がクリシュナ)

トライアンギュラリス

トライアンギュラリスは名前の通り、三角形の葉をしたフィカスです。写真は斑入りですが、通常の緑色の葉もあります。小さい葉を多くつけるので、ベンジャミナ同様、いろいろな形に仕立てることが可能です。フィカスなので、他の観葉植物と比べると育成は難しくはないと思うのですが、筆者が育成している数多くのフィカスの中で唯一、一日で全ての葉を落としたことがある品種です。その時の写真を下に載せておきますが、季節としては冬に入って寒い日が続くなぁと思っていた1月初旬。落ちた葉を見る限り、水が切れた感じはなく、土もある程度乾いていたので根腐れでもないと思います。朝日が入る東側の窓際に置いていたので日光の問題でもなさそうですし、この場所に置いて数カ月たっていたので、移動させたストレスでもありません。そう考えると、やはり温度が下がり過ぎたのが原因かなと思います。他のフィカスは室内に入れておけば、夜間に多少温度が下がっても葉を落とすまではいかないので、それらと比べると少し気をつけた方が良い品種と言えそうです。

まとめ

以上、筆者が実際に育てているフィカスの紹介でした。

フィカスはそれぞれ特徴を持った品種が数多くあり、ついコレクションしたくなってしまう魅力的な観葉植物です。さらに耐陰性もあって室内に置くにはうってつけ、それほど急成長もせず、丈夫で管理に手がかからないので、人気があるのもうなずけます。

存在感があって、おしゃれな観葉植物が欲しいと思っている方、『フィカス』をお勧めします。

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