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古代魚ファン必見!世界最大の淡水魚ピラルクを存分に楽しめる『須磨海浜水族園』を紹介

今回は、水族館紹介の記事です。このブログでは、家庭で楽しむ癒しの一つとして、アクアリウムに関する記事を書いています。水族館は『家庭で楽しむ』からは逸脱するのですが、今回は、アクアリスト、その中でも特に『古代魚』『大型魚』が好きな人に自信をもって推せる水族館を紹介したいと思います。

今回紹介させてもらう水族館は、『須磨海浜水族園』です。

※この記事の内容は、2021年2月27日のものです。2021年3月1日以降は、本館のみの営業となっています。

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須磨海浜水族園とは

正式名称は、『神戸市立須磨海浜水族園』、愛称『スマスイ』。元々『須磨水族館』という名称であったこともあり、今でもそう呼ばれることが多いです。名称からわかる通り、兵庫県神戸市須磨区にある水族館になります。神戸は『和楽園水族館』という日本初の本格的な水族館が造られた場所でもあり、日本の水族館発祥の地とされています。そういった歴史のためか、須磨水族館には来訪者を楽しませる工夫がたくさんあります。

不運なことに、近く(大阪府)に『海遊館』という非常に大きく比較的新しい水族館があるため、須磨水族館を目的としてわざわざ遠方から訪れる人は多くないかもしれません。確かに、須磨水族館の規模は決して大きくはありませんが、アクアリストが楽しめるという意味では最高の水族館です。

須磨水族館の紹介

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エントランス

水族館に入ると正面に巨大な水槽が現れます。

エントランス

イルカ水槽を除けば、おそらく水族館で最も大きい水槽になりますが、惜しげもなくトップバッターとして登場します。サメやエイがメインで、まずここで足を止めてしばらく水槽を眺めることになります。

ジンベイザメやイルカのような主役になる生体がいないため、正直水槽サイズの割にはインパクトに欠けますが、それでも、最初に目に入る水槽としては十分な役割を果たしていると思います。

順路に従い中へ・・・

エントランスの巨大水槽を堪能した後は、順路に従い中へ進みます。通路に入り最初の角を曲がると、サンゴ礁水槽が見えてきます。

サンゴ礁水槽

こちらも比較的大きな水槽になります。先の巨大水槽が色の少ない水槽であった分、こちらのカラフルな水槽は本当に綺麗に見えます。おそらく、館内で最も綺麗な水槽です。

上の写真では他のお客さんが一人もいないので、主役級の水槽ということがよく分かるのですが、通路にたくさんお客さんがいると水槽が見えにくく、また、順路で最初の水槽ということで軽く流してしまいがちです。(私は閉館間際に最初の通路に戻ったので、他のお客さんがいない状態で撮影できました。)

この後は、比較的小さな水槽が展示されています。生息地別に再現した、他の水族館でもよくある感じの水槽が多いのですが、水槽ばかり見ていると通路の先には・・・

タカアシガニ

これも他のお客さんがいない状態で撮影できたのでこんな感じですが、お客さんがたくさんいるとこんな遠くからは見えません。アップにするとこんな感じ。RPGの中ボスに出てきそうです。

タカアシガニ

他にもイワシ水槽、タツノオトシゴ水槽、クラゲ水槽など、見てて面白い、じっくり見たくなる水槽がたくさんあります。

タツノオトシゴ

クラゲ

見ていて思ったのですが、すべての水槽が汚れなどなくとても綺麗に管理されています。アクアリストはコケなどの汚れが気になるものですが、全ての水槽が綺麗な状態に保たれており、本当に感心します。見てて気持ち良いです。

他にもたくさん水槽はありますが、全て紹介することはできないので、最初の建屋の紹介はこれくらいにします。実は須磨水族館は一つの建物だけではなく、複数の棟に分かれています。上で紹介したのは本館です。

二つ目の棟は、少し変わった特徴を持つ魚を多く展示してあり、楽しませる工夫が多くあります。テッポウウオのエサやり、デンキウナギの発電量表示など、多くの見どころがありますが、今回紹介するのはその内の二つです。

一つ目は、こちら。

イリエワニ

イリエワニ

イリエワニです。この水槽、水中部分と陸上部分があるのですが、水中部分が綺麗に管理されているので、目の前で大迫力で見るこことが出来ます。皮膚の質感まで分かるような距離感で、恐竜?って思ってしまうほどインパクトありました。結構動いてくれたので、しばらく追いかけながら見てました。

二つ目は、誰もが知る肉食魚『ピラニア』です。

実は、ピラニアってアクアリストの中では珍しくもない魚で、ショップで普通に購入できます。私も高校生の時、3匹飼育していました、『人食い』なんて言われますが、実際はかなり臆病な魚なので、掃除の際に水槽に手を入れても、噛まれることなんて滅多にありません。ただ、須磨水族館の凄いところは展示している数と規模です。

ピラニア

このL字になってる部分、全てがピラニア水槽です。凄くないですか?

今回はコロナの影響か、人が集まるような屋内イベントはやってなかったのですが、以前来たときはピラニアへのエサやりを見ることができました。この数のピラニアがエサに群がる姿は本当に圧巻でした。コロナのせいでいろんなことが出来なくなってて、本当に残念です。

ちなみにこの棟の入り口には、こんなものがあります。

ピラニアのオブジェ

さて、この棟の前半はこのような感じで誰もが楽しめるイベントを催している部分でしたが、後半はアクアリスト、特に古代魚ファンが興味を持つところが出てきます。

一つ目は国内初(もしかすると世界初)ブリードのロングノーズガー、御年43歳。見た目には普通のガーですが、世界初のロングノーズガーのブリードが須磨水族館っていうのは凄いですね。しかもまだ生きてますし。

この他にもポリプテルスやアロワナ、ハイギョなどが多く展示されています。特にオーストラリアハイギョのネオケラは結構大きなサイズの個体が複数います。

オーストラリアハイギョ

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須磨海浜水族園 最大の見どころ『アマゾン館』

さて、ここまでいろいろと紹介してきましたが、最大の見どころはここです。三つ目の棟、『アマゾン館』です。

アマゾン館

アマゾン館に入ると少し廊下があり、ピラルクの骨格が展示されています。アマゾンと言えば当然、世界最大の淡水魚『ピラルク』が思い浮かびますよね。入口でこの館の主役を紹介しておこうということです。

ピラルク骨格標本

そしてここから少し進むと・・・

これです!巨大なピラルクが複数泳ぐ巨大水槽。この水槽のためだけに須磨水族館に来てもいいくらい、圧倒的な存在感がある水槽です。ピラルクを展示している水族館は他にも多数ありますが、大抵、底に沈んだまま動かないことがほとんどです。しかし、ここのピラルクは本当に優雅に泳ぎます。広さも十分ありますし、飼育状態も良いのだと思います。しかも、個体が本当にでかい!

ピラルク

ピラルク

ピラルク

この迫力が伝わってますでしょうか?他にもピライーバやレッドテールなどたくさんいるのですが、それらが目に入らないほど、ピラルクの存在感が凄いです。そしてこの水槽、なんと中に入ることが出来ます。

ピラルク水槽トンネル

まあ、中といっても水の中ではないのですが、こんな感じでトンネルがあり、ピラルクを下から見ることが出来るんです。

ピラルク

ピラルク

ワニ??って感じですよね。迫力あります。レッドテールとコロソマの写真も撮ってみましたが、完全に脇役です。

レッドテール コロソマ

アマゾン館には他にも素晴らしい水槽があるのですが、このメイン水槽が凄すぎて、他を紹介する気がしません。いくつか写真だけ載せておきます。

水草水槽

淡水エイ

須磨水族館閉館

さて、ここまで須磨水族館について散々紹介してきたのですが、実は2021年3月1日より、本館を除いて閉館してしまいます。あれだけ推したアマゾン館のピラルク水槽がもう見られないのは本当に残念でなりません。上の写真はすべて2021年2月27日に撮影したものなのですが、閉館のことなど全く知らずに偶然訪れたのが、閉館前最後の週末だったという訳です。須磨水族館に行くと決めたのも当日の朝で、本当に偶然最後に見れたということでした。来て本当に良かったです。

リニューアル後は水族館単体ではなく、リゾートパークになるようですね。開業は2024年春予定とのことです。

完成したら是非来たいですね。アマゾン館を超える素晴らしい水族館になることを期待しています。

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