小型水槽でも“立体的で奥行きのある水景”を作りたい──そんな方に最適なのが、石を使った高低差レイアウトです。 本記事では、実際に筆者が制作したレイアウトを例に、段差の作り方・石の組み方・底面フィルターの配置・水の落とし方まで、初心者でも再現できる手順を詳しく解説します。 「平坦なレイアウトしか作れない」「小型水槽で迫力が出ない」という悩みを解決する内容になっています。
・紅木化石を使った高低差レイアウトの作り方を写真付きで説明
・小型水槽でも立体感を出すための段差の作り方・石の固定方法が分かる
・底面フィルターを使ったフィルターが目立たない自然なレイアウトの作製方法が分かる
紅木化石が高低差レイアウトに向いている理由
紅木化石は、地層のようなラインが特徴的で、小型水槽でも迫力のある“崖”を表現できる石材です。 横向きに使えば地層、縦向きに使えば切り立った崖のような雰囲気が出るため、レイアウトの自由度が高いのが魅力。
今回は小型水槽のため、扱いやすいサイズの紅木化石を使用しています。 紅木化石はネットでも購入できます。
使用した水槽・機材・素材一覧
今回使用する水槽は、下の写真の左端のものです。高さ14cmの小型水槽で、 底面フィルターとポンプを組み合わせ、上段に水を送る構造を作ります。

今回は久しぶりのコケリウムの記事です。アクアリウムのコケと違い、コケリウムで育てる陸上の苔は非常に成長が遅いため、ほとんど手がかかりません。前回トリミングしてから1年以上、一度もトリミングすることなく、足し水と加湿器の稼働のみをひたすら繰り[…]
その他、使用した機材はこちら:
- GEX マルチベースフィルター(底面フィルター)
- GEX ピコロカ(小型ポンプ)
- アクリル板、アクリルカッター、アクリル接着剤
- グルーガン
- GEX 天然砂 ナチュラルパウダー
高低差を作るための段差構造の作り方
底面フィルター設置
今回のレイアウトで底面フィルターを使用している理由は、小さい水槽でコンセプトを持たせた水槽を作る場合、大きなフィルターでは目立って雰囲気を壊してしまうためです。
崖のような高低差のあるレイアウトを作る場合、崖の裏側にスペースが出来ますので、ここにフィルターを設置します。
まず最初に、100均で購入した適当なサイズのケースに底面フィルターとポンプを入れます。

ケースを使う理由は、ろ材がレイアウト前面に流れ出てこないようにするためです。底面フィルターにはGEXの『マルチベースフィルター』、ポンプはGEXの『ピコロカ』を使用しています。

排水口の高さ調整
今回使う水槽は高さが14cmしかなく、ピコロカの排水ノズルをそのまま使用すると水槽の上まで出てしまいますので、適当な長さにカットしました。


土台作製
続いて、崖の土台を作製します。カットしやすさ、強度、接着の容易さなどを考えると、アクリル板が良いです。カット方法や接着方法は、ネットで検索するとたくさんヒットすると思いますので、ここでは割愛します。

今回は、使用する石のサイズを考慮して、崖を2段にしていますが、大きな石を使ったり、うまく積み上げて高さを出せる場合は中間の段は不要です。
ろ材はお好みのもので大丈夫です。ここでは、余っていたGEXの『ピュアブラックサンド』を使用しています。
中段に石を配置
続いて中間の段に石を配置します。上の段の縁まで隠れるようにできればベストですが、多少見えていても後からモスなどを配置すれば見えなくなります。また、中段にも砂を入れることができるように砂止めを付ければ、ここに水草を植栽することも可能です。

石は可能な限り接着剤で固定します。また、石の裏側の隙間は、下の写真のようにグルーガンで埋めます。裏側を埋めていないと、水が石の裏を流れてしまいます。隙間を埋めるグルーガンに強度は不要なので、安いもので十分です。

底砂投入→下段の石を配置
下の段に石を配置する前に砂を投入します。これは高さを稼ぐためで、先に石を配置しても構いません。また、一番上の段にも砂を入れます。


底砂にはGEXの『天然砂 ナチュラルパウダー』を使用しました。
また、ポンプから排水される部分には、飛び散り防止のため塩ビ管でキャップをしています。横に穴を空けてそこから水が出るようにしています。
周辺に石を配置して完成
最後に周辺にも適当に石を配置して完成です。

中段の部分には、ウィローモスやキューバパール、ヘアーグラスなどの前景草もしくは陸上の苔を植栽しても良いと思います。
また、底面フィルターを入れたケースより水位が高く維持できるよう注意しましょう。ケースより下まで水位が下がると、ケース内の水がなくなりポンプが空回りします。
立ち上げ数週間後
こちらは立ち上げから数週間後の様子です。

別の記事で書いている検証に使用しているため中途半端な水草レイアウトになっていますが、水槽としては問題なく維持出来ていますできています。
これくらいの段差だと、エビが上の段まで登ってきてしまうことがあります。脱走対策としてガラス蓋の使用をお勧めします。
まとめ
小型水槽で簡単にできる高低差レイアウト作り方を紹介しました。今回の例で、水の落下場所を左側1か所になるように工夫すれば、上段で川を作り、左端に滝を作ることも可能です。もっと高さのある水槽であれば、よりダイナミックな風景が造れます。加工が必要なところもあるので難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単に出来てしまいます。小型水槽であれば失敗しても大きな費用にはなりませんので、是非一度チャレンジしてみてください。