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熱帯の宝石 メディニラ・マグニフィカを育てよう

メディニラ・マグニフィカという植物をご存知でしょうか?
誰にでも知られているような有名な植物ではありませんが、『熱帯の宝石』とも呼ばれるフィリピン原産の希少性の高い熱帯植物です。その葉や茎、花の非常に個性的で、特にぶどうのように垂れ下がったビビットピンクの花は、植物に興味がない人でもつい見てしまうほど魅力的です。

今回、最寄りの園芸店でメディニラ・マグニフィカ・フラメンコを入手することが出来ましたので、その育成日記や可能であれば挿し木や種の採取などにもチャレンジしてみたいと思います。

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熱帯の宝石と呼ばれるメディニラ・マグニフィカの花

今回入手した個体は、すでに開花しているものだったので、まずはその様子をアップしておきます。

メディニラ・マグニフィカ

メディニラ・マグニフィカの花

時間差で花が咲くため、それなりに長い期間に渡って花を楽しむことができました。一つの房でも1か月くらい楽しめたでしょうか。ただ、一つ一つの花が数日咲いた後に落ちてしまうので、毎日落ちた花が床に散乱します。枯れてから落ちるというより、枯れる前に落ちます。もしかしたら育成環境が悪くて落ちているのかもしれませんが、現状分かりません。

まるでカニの足 メディニラ・マグニフィカの茎

メディニラの最大の特長は先に紹介した花ですが、茎も非常に特徴的です。

メディニラ・マグニフィカの茎

画像では分かりにくいかもしれませんが、平べったい形状をしており、『カニの足』を想像してもらえるとほぼ間違いないです。新芽が出た直後は緑色でみずみずしい茎ですが、次第に木質化してきてカチカチになります。緑色の状態でもそれほど柔軟性はないので、盆栽や一部の観葉植物で行うような針金などを使った樹形造りはかなり難しいと思います。

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手のひらより大きい 十字に出る大きな葉

メディニラ・マグニフィカの葉は、非常に大きくなります。といってもモンステラほど大きくはありませんが、成人男性の手のひらを優に超える大きさになります。茎の節に2枚ずつ葉がつくのですが、葉に日光が当たりやすくなるよう十字に葉を展開します。

メディニラ・マグニフィカの葉

十字に葉を展開すること自体は他の植物でもよく見られることなのですが、先に紹介した通り、茎がカニの足のように平べったいので、茎も十字になりながら伸びていきます。

メディニラ・マグニフィカの茎

ちなみに、枝分かれの際も特徴は守られます。

メディニラ・マグニフィカの枝分かれ

こういった特徴から、メディニラ・マグニフィカは、全体的にカクカクした樹形になります。他の植物ではあまり見らえない樹形になりますので、珍しいものがお好きな方には、かなりお勧めの植物です。

水挿しに挑戦

上記のメディニラ・マグニフィカを入手してから2週間、徐々に新芽も出てきていますので、不要な場所から出た新芽を使って、挿し木ではなく水挿しにチャレンジしてみたいと思います。

何故、挿し木ではなく水挿しかというと、他の植物での私の体験上、発根率だけを考えると水挿しの方が成功率が高いイメージがあるためです。また、水を交換する手間や植え直す際のリスクはあるものの、希少な植物の数少ない新芽でチャレンジするということで、発根の様子を直接確認できる水挿しの方がより多くの情報を得られるであろうとの考えからでもあります。

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新芽のカット部分

カットする前の写真を撮り忘れたので、カット後の写真になります。

メディニラ・マグニフィカの新芽

一方、こちらが水挿しにしたものです。

メディニラ・マグニフィカの水挿しメディニラ・マグニフィカの水挿し

メデネールを100倍希釈したものに浸しました。

結果

上記も水挿しにチャレンジしてから2か月、水が悪くならないように毎日のように水を交換しましたが、結局発根は確認できず、葉は徐々に元気を失い、残念ながら失敗に終わってしまいました。

ちなみに開花している間、何度も人工授粉にもチャレンジしたのですが、こちらもうまくいかず、種を取ることはできませんでした。メディニラを増やすのは、なかなか難しそうです。

メディニラ・マグニフィカの冬越し

花が咲いていたのが6~7月頃で、その後半年ほど経過していますが、徐々に葉や枝の数も増えてきており、生育自体は順調に出来ているように思います。常に暖房がついている部屋に置いているためか、12月でもまだ新芽が出ています。

メディニラ・マグニフィカの新芽

秋の暖房をつけていなかった時期の方が成長が悪かった気すらします。ちなみにメディニラは乾燥に弱く、乾燥したところに置いておくとすぐに葉が痛みます。我が家では暖房に石油ファンヒーターを使用しているので、燃焼で発生する水のおかげで適度に加湿されます。当然、二酸化炭素も発生するので、植物にとっては良い環境が自然とできているのかもしれません。

このまま、無事冬越しできることを祈ります。

2月 雪がちらつくこの時期に、早くもつぼみが!

2月下旬になりましたが今年の冬はかなり寒く、明け方は外の池の表面が凍るような気温が続いています。本日2/26は、天気予報で最高気温が10℃を超えるという予報が出ていたので、冬の間(まだ冬ですが)ずっと外に出さなかったメディニラを日光浴に出すことにしました。

葉に埃が被っているだろうと思い、シャワーで葉の表裏を流すように念入りに葉水を与えていると、、、ん? いつもとは形が違う新芽が出ています。

メディニラ・マグニフィカのつぼみ

これはもしかして、花芽ですか??

他にもついてないか確認したところ、気づいていなかっただけでたくさんの花芽が、中にはつぼみと言っても良いようなものまでありました。

メディニラ・マグニフィカのつぼみ

メディニラ・マグニフィカのつぼみ

メディニラ・マグニフィカのつぼみ

花芽の数はおよそ10個。

メディニラを育てるのは難しいと勝手に思い込んでおり、今年も花が咲けばいいなくらいに考えていたので、この時期にこれだけ花芽が出たことにとても驚きました。メディニラの花はとても大きく、かなりの栄養を必要とすると思うので、冬場止めていた施肥を開始しようと思います。

 

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