この記事は、下記の記事からの続きとなります。
今回の記事では、植物育成用のLEDと屋外(直射日光ではなく明るい日陰)で、植物の育成速度の比較を行いたいと思います。 このブログではこれまでに、植物育成用のLEDを幾度となく勧めてきました。これは私が実際に使用した結果、十分な育成効果[…]
結果
比較実験開始時(7/4)
実験開始日の写真がこちら。左側の白い鉢が屋内(LED)、右側の黒い鉢が屋外(明るい日陰)での育成です。
実験開始から1週間後(7/11)
1週間経過しました。左側LEDの方は、二日目くらいから葉が上を向き始めました。一方、右側の軒下で育てている方は、南側(写真の手前側)に向かって葉が開いています。光の方向に葉が向くので、軒下で育てている方は定期的の回転させてやらないといけません。観葉植物を窓際で育てていると、同様のことが起こりますので注意が必要です。
今のところ、成長速度については大きな差は出ていません。
実験開始から10日後(7/14)
LEDで育てているモンステラから新芽が出ました。屋外日陰の方は大きな変化なしなので、現状、LEDが一歩リードです。
実験開始から13日後(7/17)
実験開始からおよそ2週間が経過、屋内LED(白い鉢)の新芽は順調に大ききなっており、成長が見えます。一方、屋外軒下(黒い鉢)は、大きな変化は見て取れません。
LEDの新芽は下の写真の通り、もうじき開くところまで成長しています。
もう一点大きな変化として、LEDの鉢表面から根が出てきました。
見ての通りかなり太い根で、この後どのように成長するのか楽しみです。
実験開始から14日後(7/18)
屋外の日陰で育てている方にも新芽が出てきました。猛追なるか⁉
実験開始から21日後(7/25)
実験開始から3週間が経過しました。現在のところ、全体の大きさ的にはあまり差は見られません。どちらも葉が一枚ずつ出て、今後の成長を期待させます。
トラブル発生!
ここでトラブルが発生しました。水遣りする際にLED育成の鉢を倒してしまい、新しく出た葉が真ん中で折れてしまいました(上の写真でも分かると思います)。
これは今後の成長に大きな影響を与えるかもしれません。今のところ、折れた先から枯れるようなことはないので、このまま様子を見たいと思います。
ちなみに、鉢から飛び出してきた根は、成長が止まったようです。
実験開始から28日後(8/1)
4週間が経過。左の白い鉢がLED育成、右の黒い鉢が屋外日陰育成です。
この1週間は大きな変化はありませんでした。屋外の方が、新しい葉の色が濃いように見えます。8月になって太陽が少しずつ傾いてきているので、置き場は同じですが、当たる光量が増えているのかもしれません。そろそろ直射日光が当たりそうなので、少し場所を変えます。
実験開始から36日後(8/9)
開始から5週間が経過しました。右側、屋外育成の方が大きく育っているように見えますが、屋外日陰では横から光が当たるので、葉が一方向を向き、大きく見えてしまいます。一方、左側LED育成は、真上から光が当たるので、葉が上を向いています。
左LEDの方は、次の新芽がかなり成長してきています。屋外の方も新芽が出始めていますが、まだ1cmくらいです。
実験開始から42日後(8/15)
実験開始から6週間経過。やや上目からの撮影。
これまでで出てきた新芽はそれぞれ2枚。上に伸びていくLED育成(左側)に対し、横からの光に向かって育つ屋外日陰育成(右側)。葉の向きは違えど、全体のボリュームは大差ない感じです。ここまでの結果で言えば、LED照明だけでも、屋外の南向きの明るい日陰と遜色ない育成速度となっています。
屋外の方の新芽はこのような感じで、LEDから数日遅れのペースをキープしています。
これから先、季節とともに朝日が軒下に差し込むようになってきますが、屋外育成の鉢を朝日が当たる場所に置くかどうかで結果はかなり変わってきそうです。今のところは、直射日光は一切当たらない、完全日陰での比較となっています。
実験開始から49日後(8/22)
開始から7週間が経過。屋外の日陰(南向き軒下)で育てている方は、葉の向きがかなり偏ってしまいました。今回はそれが分かるように横から撮影。
大きさにかなり差が出ているように見えますが、実際はここまでの差はありません。葉が伸びる方向の違いといった感じです。ここまでで出てきた葉の数は同じです。
ここでLED育成について49日前との比較をしてみたいと思います。
ご覧の通り、かなり成長しているのがよく分かります。週一回撮影の数分以外は移動させていませんので、完全にLEDの光のみで成長しています。
実験開始から56日後(8/29)
開始から8週間経過しました。ほぼ2か月ということで、今回の実験は、ここまでで終わりとします。
左側の白い鉢がLEDでの育成、右側黒い鉢が屋外の南向き明るい日陰で育てたものです。高さだけで見るとLEDの方が育っていますが、一点から照射される光に向かって育っている感じで、横への広がりがありません。一方、屋外で育てたものは、葉が横を向いてしまっていますが、ある程度広がりをもって育っています。
2か月間のまとめ
この2か月をまとめてみると、出た新芽の数や葉の大きさはほぼ同じで、茎の長さや広がりが異なるという結果になりました。短期間の検証ではありますが、LEDだけでも十分植物を育てることが可能ということが証明できたと思います。葉の広がりについては、LED2灯以上で照らしてやれば、屋外と同様に広範囲に広がるような成長をさせることができたであろうと思われます。
今回の結果を見ていただければ、日当たりの良い場所に植物を置くスペースが取れない方でも、植物育成用のLEDなどで補ってやることで、植物を楽しむことができると感じていただけたのではないかと思います。また、今回使用したLEDよりも強い光を発する製品も発売されています。日当たりが悪いお部屋にお住まいの方も諦めず、LEDを利用した植物育成にトライしてみてください。