ぶどうのジベレリン処理を行いました。
ジベレリン処理とは、ぶどうを種無しにするための処理です。ジベレリンは人工的な薬ではなく植物が元々持っているホルモンであり、種無しにするだけでなく成長促進の効果もあります。
前回の記事はこちら。
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房作り
まずは房の形を整えます。一つ一つの房はだいたいこのような形をしています。
付いている実を全て残すと実が大きくならないので、房の先端3~4cm位を残し、他は切り落とします。
根元の2本は目印に残しています。ジベレリン処理は2回行うのですが、一度に全ての花が咲くわけではないので、どうしてもジベレリン処理をしたものとしてないものが出てきます。そのため、房の根元に2つ枝を残し、ジベレリン処理を行うたびに一つ枝を切り落とし、目印とします。
ジベレリン溶液の調製
ジベレリン溶液は、粉末を水に溶かして作ります。1シーズン最低2回、開花時期がばらつくことを考えると、3~4回行うことになるので、少量が小分けにされているものが便利です。私は50mgが4包入っている製品を使用しています。
ぶどうの品種にもよりますが、ジベレリンが25ppmになるように溶液を調製します。「ppm」とは100万分の1という意味です。25ppmになるようにするには、50mgの4万倍も水に溶かせばよいので、200万mg=2,000g=2Lということになります。つまり、50mg入り一袋を2Lの水に溶かせば25ppmの溶液ができるということです。
ジベレリン処理(溶液への浸漬)
調製したジベレリン溶液を適当な大きさの容器に入れ、ぶどうの房を溶液に浸けます。
ジベレリン処理を行った房は、根元の枝を1つ落とします。
根元に枝が1本残っている房は2回目の処理がまだ、2本残っているものは1回目も行っていないという目印になります。
1~2週間後に2回目の処理を行う予定です。