カミハタのスティック肥料は、園芸向けに作られた固形肥料です。
この製品を水草育成に転用できるのかどうかを確認するため、水槽に投入して水草の成長やコケの発生、生体への影響を観察しました。
この記事では、使用条件と経過を整理し、アクアリウムでの実用性について検証した結果をまとめます。
検証を行う水槽
まず検証を行う水槽を紹介します。


検証前の水草は絶好調とは言えないまでも、それなりに成長しているように見えます。
特に左手の『ウォーターウィステリア』は色も良くかなり調子は良さそうです。
その右手の『ロタラロトンディフォリア』も良く伸びて調子よさそうに見えますが、根元の方を拡大すると少し寂しい感じ。もう少し脇芽を出させて茂みを作りたいところです。


ロタラの調子がイマイチな理由
ロタラの様子ですが、先端の方は綺麗で色合いも良いのですが、茎が細く、根元側の葉が徐々に落ちてます。有茎草の成長点は先端であり、日当たりの悪い根元側はどうしても葉が落ちやすくなります。ただ、茎が細いのには他に原因があると思っています。
この水槽は、立ち上げから3年ほど経過しており、ソイルに含まれていた栄養素はすでに使い果たしています。このロタラなどを植えたのは3か月ほど前で、その際に底肥などは入れていません。
この3か月の水槽の状態は、ガラス面の掃除を月に1回程度しかしなくてよいほどコケを抑制できており、このことからも水槽内に栄養分が乏しいことが容易に想像できます。
今回はこの水槽に、アクアリウム用の肥料ではなく、園芸用として販売されているカミハタの『スティック肥料』を使用することとしました。
カミハタ『スイレン・水生植物用 スティック肥料』とは

様々なアクアリウム用の肥料が販売されている中、あえて園芸用肥料を使用する理由は下記のとおりです。
- 市場への流通量が多い園芸用肥料の方が価格が安い
- 園芸用肥料は成分量の記載が義務付けられており、何が含まれているか分かる
アクアリウム用の肥料は比較的高額なものが多いため、しばしば園芸用の肥料を転用する試みがなされますが、その中である程度評価を得ている底肥がこの『スティック肥料』になります。成分量も記載されており、アクアリウムで過剰になりやすいリンに対して、窒素やカリウムの量が多いことが分かります。
また、スイレン用の肥料ということで、一般的な園芸肥料に比べ水に溶けにくく、長期的に作用する設計になっていると考えられます。

私自身はこの肥料を以前から使用しており、効果・安全性ともに問題ないと感じていますが、今回は検証という形で結果を見ていきたいと思います。
カミハタ『スティック肥料』の使用方法
スティック肥料の形状ですが、細長い円柱形で、アクアリウムでそのまま埋めるには長すぎます。ただ、手で簡単に折ることができるので、私は3分割くらいにして使用しています。

使用場所と使用量
今回はロタラへの効果の検証ということで、ロタラの根本にスティック1本を3分割して埋めてみました。
全体に施肥すると、スティック肥料の効果なのか、他に要因があったのか判断しにくいため、敢えてロタラの根本のみとしています。ロタラとその周辺の水草のみが勢いよく成長したら、この肥料の効果と考えてよいと思います。
検証結果
追肥から3日後


追肥前の写真と比べてロタラが調子良く伸びているのが分かると思います。アップで見ると、光合成による気泡がたくさんついており、明らかに調子が上向いています。分かりにくいと思いますが、根元に近いところから脇芽が出始めており、もう少し時間が経てば、ボリュームが出てくると思います。


追肥から6日後
引き続き、左側後景の調子が良いです。ロタラだけではなく、ウォーターウィステリアも良く育っています。おそらく、追肥した周辺まで根が伸びているためだと思います。

魚への影響、コケの発生は確認されず
私が見る限り、『スティック肥料』を使用したことによる魚やエビへの影響は確認されませんでした。また、コケの急激な増加も確認されていません。
もちろん、過剰な使用は水質への影響が心配されるため、少しずつ使用量を増やしていくのが良いと思います。
(※『スティック肥料』に限らず、肥料や水質調整剤全般に言えること)
結論:カミハタ『スティック肥料』は水草の肥料として使える!
まだ追肥6日ですが、追肥した周辺の水草の成長が明らかに良くなりました。また、園芸用肥料で最も懸念される栄養分の溶出によるコケの発生もありません。
アクアリウム用の肥料より安価に抑えられるので、コスパ重視の方にはお勧めです。
