番外編 毎年恒例 木の根元にできる穴の正体

  • 2020年7月23日
  • 2021年3月21日
  • 園芸
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今回の記事は番外編です。

些細なことなのですが、毎年、梅雨明けの時期になると庭で少し困った現象が発生します。

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木の根元に突如できる『穴』

下の写真をご覧ください。地面にいくつか穴があるのが分かるでしょうか?

この穴、何か棒が刺してあったわけではありません。毎年、夏のある日に、突然できるのです。

裏庭にある木の根元にも同様に、たくさんの穴が出来ています。

これが何の穴か分かるでしょうか?自宅にある程度大きな木があるという方は、もうお分かりだと思います。

突如できた穴の正体は?

この穴の正体は、周辺の木や壁を見るとすぐ理解できます。というより、毎年のことなので、慣れてる人であれば穴を見てなくてもある音を聞いただけで、庭にたくさん穴が出来てることを想像できます。

穴の正体はこちらです。

虫が苦手な方、ごめんなさい。これは、『セミの抜け殻』です。

そして下の写真が、出てきた中身です。まだ羽が乾いてないのか、ちゃんと飛べず、バタバタしていました。

セミの幼虫は土の中で木の根につかまり、樹液を吸って大きくなります。そして、梅雨明けの時期、大きく成長した幼虫は土から地上に出て、木に登って羽化します。そのため、セミの幼虫が出てきた数だけ、地面に穴ができることになります。

セミは鳥や他の虫などの天敵に捕食されないように、夜の間に羽化します。そのため、朝、庭に出たときにセミが飛ぶ音や鳴き声が聞こえると、木の根元に穴が開いてることが想像できるというわけです。

ちなみにセミの幼虫は、数年間、地中で暮らします。すなわち、出来た穴の数の数倍は、まだ地中にセミの幼虫がいるということになります。一つの木に対して10前後の穴があるので、数十匹の幼虫がこの木の下で暮らしているということなります。かなり多いですよね。夏場、セミの鳴き声がうるさい理由が良く分かります。

実は、この穴の他にも、セミによって迷惑をかけられることがもう一つあります。それは『死骸』です。他の虫ではあまり見ないのですが、セミの死骸って何故か見る機会が多くありませんか?

私の家の周りにはたくさん鳥がいるにもかかわらず、セミの死骸は何日たっても残っていることが多いです。鳥が食べてくれれば良いのですが。。。

とりあえず、明日、抜け殻の掃除します・・・。

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