今回は、家の庭に自然に生えている苔と、庭造りのために私が人為的に植えた苔を紹介します。
自然発生した苔
まずは自然に生えてきた苔です。苔は日本だけでも1,700種類ほどあり、様々な環境に適応します。また、胞子を飛ばして増えるので、近くにコケが無くてもいつの間にか生えてきます。
睡蓮鉢
こちらは睡蓮鉢に自然に生えてきた苔です。年中水が溜まっているため、苔にとっては絶好の環境です。明るい黄緑でとても綺麗です。
枯れて放置された鉢植え
こちらも綺麗な苔です。鉢植えが枯れたので放置していたのですが、苔にとっては良い環境だったようです。
私が植えた苔
次に紹介するのは、庭造りの一環で私が植えた苔です。
スギゴケ
酷いですね。このスギゴケは昨年の春に植えたのですが、乾燥に負けてほぼ枯れてしまいました。仮根は残っていたらしく、暖かくなってきて新芽が出てきましたが、数としては寂しいものです。春~秋の間は毎日朝晩水をやっていましたが、風が当たるところではどうしても乾燥して枯れてしまいます。
スナゴケ ハイゴケ 他
こちらは昨年造った枯山水風の庭の陸地部分に植えたスナゴケです。スナゴケを乾燥させたものを購入して蒔いたのですがなかなか増えず、別の場所で育てたものを移植しました。日当たりが良くない場所なので、スナゴケは不向きなのかもしれません。
苔移植前の写真はこちらの記事にあります。
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苔の好む環境を作ることは難しい
1年間、庭で苔を育ててみて感じたことを書きます。
苔にはたくさんの種類があり、よほど日当たりが良く乾燥した場所でなければ、何もしなくても何かしらの苔は生えてきます。一方で、自分が望む苔を望んだ場所で育成するというのは非常に難しいです。
日当たりを好むとされるスギゴケでも、一日中日光が当たるような場所や風が吹いて乾燥する場所での育成はかなり難しいと思います。
私の実家の庭は日本庭園でスギゴケが元気に育っているので、朝晩水をやっていれば育つのだろうと甘く見ていましたが、実際自分の家に持ち帰って植えてみると、かなり難しいことが分かりました。
違いは何かというと、実家の庭には背の高い木がいくつもありスギゴケには木漏れ日程度しか日光が当たりませんが、我が家の庭には背が高い木がなく、ほとんど日陰になりません。
<我が家の庭の写真>
これだけ日当たりが良いと、ミストなどを定期的に噴霧するなどしないとスギゴケを育てるのは難しいです。(スナゴケは場所によっては少しずつ増えているようです。)
苔を育てる際に最も重要なことは、その苔が好む環境を整えてやる、もしくは、環境に合った苔を選んでやることです。環境が合ってないところでいくら頑張っても、苔は増えてくれません。
私は一旦苔庭を諦め、まずはもみじを育てることにしました。もみじが十分な日陰を作れるくらいまで成長したら、再度スギゴケにトライしたいと思っています。