ヤマトヌマエビよりミナミヌマエビの方が良く食べるコケの種類

今回はヤマトヌマエビとミナミヌマエビのコケ取り能力比較実験です。

様々な本やサイトで、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビを比較した情報が簡単に見つかると思いますが、概ね下記のような感じだと思います。

  • コケ取り能力はヤマトの方が数段上
  • ミナミは容易に繁殖可能、ヤマトは極めて困難
  • ヤマトは水草の食害リスクあり、ミナミは食害リスク低
  • ヤマトは大きいので根を張る前の前景草を抜くことがある
  • どちらも食べるコケの種類は同じ(アオミドロなどはよく食べるが、黒髭ゴケなどはほとんど食べない

私の感覚としてもほぼ同意見で、これまで水草水槽ではコケ取り能力が高いとされるヤマトヌマエビをメインで使ってきました。しかし最近、ヤマトを大量投入してもなかなか減らないコケがあり、どうしたら良いかネットで調べていたところ、そのコケはヤマトよりミナミの方が良く食べるという情報が見つかったので、実際そうなのか検証してみることとしました。

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エビの食性について

これまで、ヤマトとミナミで食べるコケの種類が違うという考えはなかったのですが、よく考えれば大きさも繁殖方法も異なる種類、食性が違うことは十分あり得ます。実際、スジエビなどは同程度のサイズであってもかなり肉食性が強く、小魚を捕食します。ということは、逆に草食性が強く、他のエビが食べないようなコケでも食べる種類がいても不思議ではありません。

ヤマトヌマエビのコケ取り能力を検証した記事や動画は、アオミドロなどの緑系のコケでの検証が多く、アオミドロの駆除能力は疑う余地がありません。しかし、アクアリウム初心者の方ならともかく、そこそこ経験のあるアクアリストでアオミドロを大量発生させてしまうようなことがそれほど頻繁にあるでしょうか?少なくとも私は過去10年以上、手で除去できるほど大量のアオミドロを屋内の水槽で発生させたことはありません。私がエビに期待しているのは、アオミドロ以外のもっと厄介なコケの除去です。

具体的に言えば、鮮やかな緑色のコケではなく、黒~紫系のいわゆる『黒髭ゴケ』に近い種類のコケです。ただ、黒髭ゴケ自体は、生体での対処は非常に難しく、今更検証の必要はないくらい、エビが食べてくれないことは明らかになっています。

今回検証するコケの種類

前置きが長くなりましたが、今回ミナミヌマエビの方が食べてくれるか検証したいコケはこちらです。

ヘアーグラスや有茎草の下の葉、成長の遅い陰性水草によく発生する黒っぽい糸状のコケです。このコケはガラス面に緑のコケが発生しない状況でも出てくることがあり、一度発生するとなかなか収まらない、対処が非常に難しいコケです。弱った水草や流木に付きやすく、石やガラス面にはほとんど付きません。

上の写真の水槽には、ヤマトヌマエビがそれなりの数入っており(右の写真を見てもらえば、ヤマトがたくさん入っていることが分かると思います)、このコケをツマツマすることもあるのですが、コケ自体を食べているというよりはコケについている何かを食べている感じで、コケが減ることはありませんでした。

そこで、これらの水草を別の水槽に移し、ミナミヌマエビを投入して、このコケを食べるかどうか確認してみました。

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検証① ミナミ水槽にコケ付き水草を移動

検証開始時と3日後の比較

左が検証開始時、右が3日後の写真です。

開始時
3日後

全ての水草で確実にコケは減っています。ただ、別の水槽に移し替えたことでコケが弱った可能性も否定できず、ミナミだけの効果とは言い切れない部分もあります。また、3日間たっても完全にはコケを除去できておらず、ミナミも好んで食べているようには見えません。ただ、ミナミがこのコケを食べていることは確実で、期待は十分持てる結果となりました。

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検証開始時と9日後の比較

それから更に6日が経過、9日後との比較です。

開始時
9日後

見てわかる通り、9日後にはほとんどのコケが無くなりました。毎日見ている限り、コケが自然消滅した感じはなく、ミナミが食べたのは間違いありません。

検証② コケが発生している水槽にミナミヌマエビ投入 ⇒ 検証中止

この後二つ目の検証として、上記のコケが大量発生している水槽にミナミヌマエビを投入してコケが減るか試す予定でしたが、庭のビオトープでストックしていたミナミヌマエビが忽然と姿を消してしまい、検証に必要なミナミヌマエビが確保できなくなってしまったため、検証を中止することとしました。申し訳ありません。また機会があれば、実施したいと思います。

 

 

 

 

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