水換え時のカルキ抜きと温度調整の重要度
どの本にも書いてあることですが、皆さんちゃんと出来てますか?
私は出来ていません。
アクアリウム歴25年以上ですが、カルキ抜きの製品を購入したのは過去1度だけ。しかも、使い切らずに捨てました。
カルキ抜きが不要と言いたいわけではないんです。ただ、水換えのときは毎回必ずカルキ抜きをして、しっかり温度合わせもしないとダメなんですか?ってことです。
こういう問題はマルかバツかみたいな書き方をされることが多いですが、私は程度の問題だと思っています。カルキ抜きしなかったらどのくらいの影響があるのでしょうか? 人間でも、摂取しすぎると害があるけど、少量なら問題ないものってたくさんありますよね? 魚や水草、バクテリアでも同じです。実際に少量の塩素が含まれていたり、水温が多少変わっても、大きな問題にはなりません。
水換えしないことの方が大きな問題になることも
むしろ、水換えに時間と手間を掛けすぎて、水換えの頻度が減ることの方が大きな問題につながることが多いです。水換えをさぼると水槽が徐々にコケまみれになって段々とメンテナンスが億劫になり、そのうち水槽が放置されるようになります。汚くなった水槽って、目をそむけたくなりませんか?
小さいことにこだわりすぎると、本来の目的を忘れてしまいがちです。水換えの目的は、硝酸塩やリン酸塩など不要なものを定期的に水槽外に排出することです。硝酸塩やリン酸塩の蓄積(=水質の悪化)に比べれば、水換え時の温度変化や塩素の残留は大きな問題には発展しません。もちろん限度はありますが・・・
何が言いたいかというと、毎回きっちりカルキ抜きや温度合わせできればそれが一番でしょうが、そのあたりが多少適当になっても、水換えをしないよりはよっぽどマシということです。
筆者の水換え方法
私の場合、水換えの際はじょうろもしくはペットボトルで水道水をそのまま入れています。カルキ抜き、温度調整はしていません。それでも、1/3程度の水換えなら、魚が落ちたり調子を崩したことはありません。
もちろん、レッドビーみたいな水質に敏感といわれる生き物にはそんなことはしていません。レッドビー水槽は今のところ(2020年3月時点)無換水で飼育しています。足し水は水道水をそのまま入れてますが・・・
逆に、鯉のような丈夫な魚では、一度に半分以上換水してます。与える餌の量が多いということも理由の一つです。魚の種類、状態、飼育方法など、総合的に判断して方法を決めている感じです。
注意)水道水のpHや塩素濃度は地域差があります。上述した内容はあくまで私の経験、方法であり、誰がやっても大丈夫だと保証するものではありません。マネするときは自己責任でお願いします。
自分に合った方法を見つけることが大事!
全てのことを教科書通りの方法で行う必要はありません。私の場合、細かいことにこだわらず簡単な方法にする代わりにメンテナンス頻度を増やすことで、水質の急変を避けるようにしています。私とは反対で、頻度を増やせない分、カルキ抜き、水質、温度チェックなどをしっかりして、一度の換水量を多くするという選択肢もあるでしょう。要は継続可能な自分に合った方法を見つけることが大切です。
全て理想通りの方法でできれば一番なのかもしれませんが、それができない人も多くいます。でも、それを理由にアクアリウムを諦める必要はないと思います。
無理なくできる自分に合った方法を確立しましょう。
無換水飼育の可能性
上の記事で水換えはさぼらずしっかりやりましょう的なことを書きましたが、筆者のメイン水槽は、2020年3月現在、足し水のみの無換水維持にトライしています。これについては、別の記事で詳しく紹介しようと思っています。