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底面フィルターを使用した水草水槽レイアウト ソイルと化粧砂の敷き分け リセット~立ち上げ編

今回は、水草水槽をリセットし新たに立ち上げる様子をお伝えしたいと思います。新しい水草水槽の構成としては、『底面フィルター』、『ソイルと化粧砂の敷き分け』で行きたいと思います。

水草水槽といえば外部フィルターですが、水槽の設置場所の関係で水槽の外に大きな器具を置けない、置きたくない場合もあると思います。私の場合、横幅62cm、奥行き34cmの場所に60cm×30cmの水槽を設置しているため、外部フィルターどころか外掛けフィルターを設置するスペースすらありません。そのような場合は、『上部フィルター』、『底面フィルター』、『水中フィルター』くらいしか選択肢がありませんが、これらはそれぞれ下記のようなデメリットがあり、水草水槽ではあまり推奨されていません。

  • 上部フィルター・・・水中の二酸化炭素が抜けやすい、照明の設置スペースが減る
  • 底面フィルター・・・水草の根がフィルターに絡む、底床に肥料を入れることができない
  • 水中フィルター・・・ろ過能力不足、水草レイアウト場所が減る、レイアウトの中でフィルターが目立つ

しかし、これらのフィルターは、水草水槽で絶対に使用できないというわけではなく、少し工夫することでデメリットを解消することが可能です。今回は底面フィルターを使用する場合の注意点を、実際の立ち上げの様子を交えながら説明します。

ちなみに、今回紹介する水槽では、リセット前まで上部フィルターを使用しておりました。その時の様子は、過去の記事を見ていただければと思います。

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リセット前の水槽

まずは、リセット前の水槽の状態をお見せします。一年位前に大掛かりなトリミングを実施してからバランスを崩し、また、その頃から仕事が忙しくなって水槽に手をかける時間が取れずに放置状態でした。

リセット前の水槽

この度、まとまった時間が取れたため、この水槽をリセットして新しいコンセプトで立ち上げます。

水槽の掃除

リセットを行う場合、最初に行うのが掃除です。生体や水草、フィルター、底床などすべて取り出して水槽を掃除します。リセット~立ち上げで最も大変な作業かもしれません。

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フィルター取り外し

ますは上部フィルターを取り外します。底面フィルター以外のフィルターであれば、最初にフィルターを撤去することになると思います。先にフィルターなどの機器を取り外した方が、生体の取り出しが楽になります。

掃除中の水槽

水草と生体の取り出し

続いて水草と生体を取り出します。飼育水をバケツなどの容器にとり、そこに水草や生体を移します。今回は8月に実施しているのでバケツの保温は不要でしたが、冬場に行うのであれば保温が必要になります。

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底床の取り出し~掃除

この底床の取り出し、処分がかなり手間な作業になります。ソイルの場合、まず、水を全て抜き、可能な限りスコップで取り出します。以下のような水切りができるスコップがあると便利です。

スコップで取れる限りのソイルを取り出したら、一度水槽に水を入れます。そしてホースで排水しながら残りのソイルを吸い出します。スコップを使わず、すべてのソイルを排水しながら吸い出すことも可能ですが、吸い出した後で水切りしないといけなくなるので、スコップの使用をお勧めします。
底床を取り出したら、水槽の掃除を行います。長く使用している水槽だと、ガラス面がかなり汚れている場合があります。その場合、100均のダイヤモンドウロコ取りが便利です。
掃除道具
これまで何種類かつかいましたが、写真左上のものが一番汚れが取れやすかったので、お勧めです。
そして、掃除が終わった後の水槽がこちら。

掃除後の水槽

ソイルが多少残っていますが、次もソイルを使用するので気にしません。このまま、新しい水槽の立ち上げに移ります。

新しいレイアウト作成

底面フィルターの設置

まず最初に右奥に底面フィルターを設置します。

今回使用したフィルターはこちらです。

今回は、ソイルと化粧砂を敷き分けるために石を配置します。水槽のキズ防止とソイルの流出防止のため、石を配置する部分にウールマットを敷いています。

底面フィルター設置

石の配置

続いて、石を配置します。石の形を合わせながら隙間なく安定するように置いていきます。ソイルが流出しそうな部分にはウールマットを詰めたり小さな石を入れるなど、流出防止の対策を行います。

石配置

レイアウトの注意点

水草水槽で底面フィルターを使用する際の注意点として、水草の根張りによる底面フィルターの詰まりがあります。これをできるだけ回避するため、底面フィルターの真上にはあまり水草を植栽せず、底面フィルターがない部分に水草を多く植えるようにします。今回で言えば、底面フィルターの部分には流木を配置して、流木に水草を活着させます。そして、底面フィルターの左上に少しスペースを作り、ここに有茎草を植栽する予定です。

ソイル投入

石を配置し終わったので、底面フィルターの部分にソイルを投入します。目詰まり防止のため、パウダータイプではなく粒径の大きいノーマルタイプを使用しています。

ソイル投入後

今回使用したソイルはこちらです。

水草植栽後、パウダータイプのソイル追加

先ほども書いた通り、底面フィルターの真上には流木を配置し、水草は極力少なくなるようにします。流木の周辺部分には、リセット前の水槽から、ショートヘアーグラスとクリプトコリネを流用して植えました。水槽立ち上げ時にヘアーグラスなどの前景草を植栽する場合、ピンセットを使った通常の植え方ではなく、ソイルの上に均等に水草を置いた後に上からソイルをかぶせる方法が楽で便利です。今回もその方法でショートヘアーグラスを植えた(埋めた)ので、下の写真を見てもほとんど見えない状態になっていますが、この状態からでもしっかり新芽が出てきますので心配無用です。むしろ水を張った際に抜ける心配がないのでお勧めです。

上からかぶせるソイルには、水草が抜けにくく見た目も良い、スーパーパウダータイプを使用しています。

後景には有茎草を少し植えていますが、本数も少なく期待薄なので、後で新しいものを追加予定です。

水草を植えた後は、一旦水を張り、ソイルが漏れる部分がないか確認します。

水草植栽後

特にソイルの漏れはないようなので、手直しはせずにこのまま進めます。

水草を固定した流木の準備

続いて、底面フィルターの上に配置する流木を準備します。通常、流木は石を配置する際に一緒に配置するものですが、底面フィルターの場合、流木を取り出して下の底床をメンテナンスする必要性があるので、簡単に取り出せるようしておく必要があります。そのため、流木は別で準備して、後から置くようにします。

今回使用した流木は、下記カミハタの枝流木を三つ組み合わせたものになります。

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この流木に、水草用接着剤を使用して、ミクロソリウムを固定します。

流木

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今回はミクロソリウム3ポット分を使いました。全て固定するまでに時間がかかるので、その間水草が乾燥しないように霧吹きで保湿しながら行いました。

固定した後の状態がこちらになります。

流木に固定したミクロソリウム

流木設置

これを先ほどの水槽に入れます。

水草水槽

流木が浮いてしまうので石を乗せて沈めていますが、時間が経てば、流木が水を吸って石無しでも沈むようになります。

化粧砂投入

続いて、周辺部分に化粧砂を入れます。化粧砂にはこちらを使用しました。

砂を入れるために、水槽の水を全て抜きます。

水草水槽

ここに化粧砂を入れていきます。今回使った化粧砂はしっかり洗わないとかなり水が濁りますので、洗ってから使用してください。米を研ぐ要領で10回程度すすぐと、水中に浮遊しやすい小さな粒子はほぼ無くなります。

水草水槽

砂を入れたら、再び水を張ります。水を張る際に、後景に『ロタラ ロトンディフォリア H’ra』を追加しています。

 

ロタラHra

水草水槽

立ち上げ完了

一旦ここまでで、立ち上げ完了となります。この後しばらく様子を見て、水草の追加など検討していきたいと思います。

この水槽の経過については本ブログで報告していきたいと思っておりますので、今後もよろしくお願いいたします。

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